気にしすぎの裏側にある“自己否定”との関係

こんにちは。カウンセラーの風美良來(かざみらら)です。

「相手の言葉や態度が気になって仕方ない」という経験はありませんか?
人と接しているときはいつもそうだよ、、、
という方もいらっしゃるかもしれません。

たとえば、職場で上司が少し不機嫌そうに見えたときに、
「私が何か悪いことを言ったのかな?」と不安になってしまう。

友人からのLINEの返事がそっけなかったときに、
「もしかして嫌われたのかも…」と頭の中でぐるぐる考えてしまう。

多くの人は一時的に気になっても、「まあ大丈夫だろう」と切り替えられます。
でも、気にしすぎてしまう人は、その出来事がずっと心に引っかかってしまうのです。

私も、そんな経験をたくさんしてきました。
もっと楽に人と関わりたいと思っても、思うようにいかなくて、
そんな自分が嫌なのに「どうしたらいいんだろう?」が分からずにいました。

気にしすぎの根っこにあるもの

この「気にしすぎ」の裏側には、ある共通点があります。
それは、自分に対する否定的な気持ち(自己否定) です。

「私が悪いに違いない」
「どうせ自分はダメだから」
「きっと嫌われてしまった」

このような思い込みが心の奥にあると、相手の態度や言葉を
必要以上にネガティブに受け取ってしまうのです。

つまり、相手の反応そのものが問題なのではなく
あなた自身が、「自分をどう見ているか」という自己評価が関係しているのです

悪循環にハマってしまう心のしくみ

自己否定が強いと、こんな悪循環にハマりやすくなります。

1.相手の表情や言葉を必要以上に気にする

2.「きっと私が悪い」「私のせいかも」と、自分を責める

3.ますます人の目が気になり、言葉や態度に気を付けようと緊張する

4.その緊張がまた相手に伝わり(伝わっていると思い)、さらに不安になる

こうして「気にしすぎ → 自己否定 → さらに気にする」
というループが繰り返され、心がどんどん疲れてしまうのです

本当はあなたが悪いわけではないかもしれないのに、
「自分の責任だ」と感じて苦しくなってしまう。

これでは心が休まる暇がなくて、疲れるばかりですよね。

気にしすぎてしまうのは“弱さ”ではない

ここで大切にしてほしいことがあります。
それは、「気にしすぎる自分=弱い自分」ではない、ということです。

敏感に相手の表情や感情を感じ取れるのは、
あなたに他人を思いやれるやさしさがあるからです。

周りの人を思いやるからこそ、「傷つけていないかな」「嫌われていないかな」
と不安になるのです。

そのやさしさは、本来とても素敵な資質です
ただ、それが「自己否定」と結びついてしまうと、自分を苦しめる方向に働いてしまうのです。

まずは“責めている自分”に気づくだけでいい

では、どうしたらこの悪循環から抜け出せるのでしょうか?

いきなり「気にしないようにしよう!」と思っても、心はそんなに簡単には変わりません。
むしろ「また気にしてしまった…」と、さらに自分を責めてしまうことにもなりかねません。

そこでおすすめしたいのは、まず 「あ、今また自分を責めているな」と気づくこと、です。

気づくだけで大丈夫。
気付くことができた瞬間は、責めることが止まっているはずです。

「気にしすぎてしまう自分」「責めている自分」を否定するのではなく
「この自分が出ているな」と、状態をそのまま受け止めることなんです。
それだけで少しずつ心が軽くなっていきます

やさしさを、自分自身にも向けてあげよう

人の言葉や態度を気にしすぎてしまうのは、あなたが弱いからではありません
その背景には「自分を責めやすい心のクセ=自己否定」があるのです。

でも、気づきさえすれば、その悪循環を徐々に良い循環に変えていくことができます
「また責めてるな」と気づくこと、
そして「本当は私は悪くないのかもしれない」と思ってみること。

それを繰り返すうちに、少しずつ人間関係が楽になり、心に余裕が戻ってきます。

どうか忘れないでください。
あなたが気にしすぎてしまうのは、やさしさの裏返し。
そして、そのやさしさを自分自身にも向けてあげられるようになったとき、
人間関係は今よりずっと心地よくなっていきます。

ひとりで抱え込まなくても大丈夫です

「自己否定のループから抜け出したい」
「もっと楽に人と関われるようになりたい」

もしそんな気持ちがあるなら、カウンセリングという安心できる場で、
一緒に心を整えていきませんか?
お話しする中で、自分では気づけなかった“心のクセ”に気づき、
少しずつ変えていくことができます。

初めての方には、気軽に試せるお試しカウンセリングもご用意しています。
安心してご相談いただけるので、どうぞひとりで抱え込まずにいらしてくださいね。

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