
こんにちは。カウンセラーの風美良來(かざみらら)です。
朝はやる気満々だったのに、夕方にはもう全部が嫌になっている。
昨日はすごく前向きだったのに、今日は何もかもが不安で動けない。
…そんな「気分の波」に、振り回されて苦しくなっていませんか?
「私って情緒不安定なのかな」
「こんなに気分が変わるなんておかしいのかも」
「人に迷惑をかけている気がする…」
そうやって、自分を責めてしまう人も少なくありません。
でも、その“波”にはちゃんと理由があるのです。
気分の波は“おかしなこと”ではない
人間の気分は、そもそも一定ではありません。
天気が変わるように、体調やホルモン、睡眠、食事、環境など、
さまざまな影響を受けて日々違っているものなんです。
特に、繊細な感受性を持っている人や、がんばり屋さんほど、
外の刺激を受けやすく、自分の中の小さな変化にも気づきやすいため、
波を「大きく」感じてしまいやすい傾向があります。
「気分が上下する=ダメな自分」ではなく、
「気分が動く=感受性があるということ」なのです。
気分が上下するのは、人間として自然なことなんですよ。

気分の波に振り回される理由
問題なのは、気分の波があることそのものよりも、
その波を「ダメだ」と感じて、抵抗しようとしたり、自己否定に繋げてしまうことです。
たとえば、気分が沈んだときに、「また落ち込んでる…ダメだな」
といった“考え方”が新たな波を生んで、さらに気分が沈んでしまいます。
気分の波に、さらに“自分責めの波”が重なることで、
本来よりも何倍もつらく感じてしまうのです。
「気分が下がると、全てにやる気がなくなって、そんな自分にイライラしてまた落ちる」
という悪循環に悩む方もいらっしゃいます。
波にのまれないためにできること
では、どうすれば波にのまれずにいられるのでしょうか?
まずは、「波があること自体は自然なこと」と受け止めること。
そして、気分を“否定”するのではなく、“観察”することがポイントです。
「あ、今ちょっと落ちてるな」
「今の気分、10段階中でいえば3くらいかな」
「あ、また同じパターンで落ち込んでるな。」
こんなふうに、気分を客観的に見つめる練習をしていくと、
感情に飲み込まれにくくなっていきます。
また、気分が落ちているときは、「何もしない」勇気を持つことも大切です。
エネルギーが満ちるのを待つ時間も、ちゃんと前に進んでいる時間です。
まとめ:自分を責めるより、やさしく観察してみましょう
気分の波は、生きていれば誰にでもある自然な現象です。
なくすものではなく、「うまく付き合う」もの。
そしてその第一歩は、「今の気分を否定しないこと」。
「また落ち込んでる…」と責めるよりも、
「そっか、今日はそういう日なんだね」と、
自分に声をかけてあげられると、だいぶラクになります。
つらいときほど、自分にやさしくしてあげてくださいね。
感情を「変えよう」とするより、「わかろう」としてあげるだけでも、
少しづつ、うまく付き合えるようになっていきますよ。

ひとりで抱えるのがつらいときは…
「でも、なかなかうまくいかないよ」と思うかもしれません。
もし、波のたびに気持ちが大きく揺れて苦しくなる。
何をどう考えればいいか分からなくなってしまう。
そんなときは、一度、専門家と一緒に“気分との付き合い方”
を見直してみるのも一つの方法です。
もし、気分の波との向き合い方に悩んでいる方がいたら、
まずはお気軽に、お試しカウンセリングをご利用ください。
一緒に、その波の奥にある本当のあなたの声に耳を傾けていきましょう。