こんにちは。
カウンセラーの風美良來(かざみらら)です。
何かうまくいかなかったとき、こんなふうに感じることはありませんか?
「私が悪かったのかな…」
「ちゃんとできなかった自分がイヤになる」
「もっと気をつければよかったのに」
誰かに責められたわけではなくても、自分で自分を責めてしまう。
そんなことが習慣化している人もいるかもしれません。
この「自分責め」が続くと、知らず知らずのうちに心に重たい疲労感をもたらし、
自信や自己肯定感を少しずつ削っていきます。
では、なぜ私たちはそんなにも自分を責めてしまうのでしょうか。
今回は、自分責めの背景にあるものを、いくつかの具体的なパターンとともにご紹介します。

自分責めの例と、その背景にあるもの
1.小さなミスを大きくとらえてしまう
たとえば、仕事でちょっとした確認ミスをしたときに、
「自分はなんてダメなんだ」と、必要以上に自分を責めてしまう。
他人から見れば「誰にでもあること」と済まされるような出来事でも、
自分にだけはとても厳しくなってしまうのです。
このような傾向の背景には、「失敗してはいけない」
「ちゃんとしていないと受け入れてもらえない」といった深い思い込みがある場合があります。
2.相手の感情を、自分の責任だと感じてしまう
家族や職場の人が不機嫌そうにしていると、「私が何かしたのかも」「私のせいだ」と、
根拠もないのに自分を責めてしまう。
その場に居合わせただけでも、なぜか罪悪感を抱いてしまう方も少なくありません。
こうした反応は、幼い頃に「空気を読んで過ごす」ことを求められてきた経験や、
過度に人に気を遣ってきた背景が影響していることが多いです。
3.「迷惑をかけてはいけない」と過剰に気を配ってしまう
頼みごとをする、予定を変更する、LINEの返信が遅れる
——そんなよくあることでも、「ごめんなさい」と繰り返し謝ってしまう。
人に気を遣いすぎて、自分の希望や都合を後回しにしてしまうのも、
自分責めの一つのかたちです。
「人の期待に応えなければならない」「迷惑をかける私はダメ」という思い込みが強いと、
このような行動パターンが定着していきます。
4.「もっと頑張らなければ」と、いつも自分にムチを打っている
休むことに罪悪感を持ってしまう。
どんなに疲れていても、「もっとやらないと」と自分を追い立ててしまう。
このような方は、頑張っていない自分には価値がない、
とどこかで思い込んでいることがあります。
努力を続ける力は素晴らしいものですが、同時に「そのままの自分でも大丈夫」
と思える感覚が持てないと、心はすり減ってしまいます。

自分を責めの根っこにあるのは、「やさしさ」と「不安」
自分を責めてしまう方の多くは、もともととてもやさしく、周囲への気配りができる方です。
そしてその根本には、「人から嫌われたくない」「見捨てられたくない」といった、
不安や恐れが潜んでいることがあります。
特に、幼い頃から「親の顔色をうかがって生きてきた」
「感情を抑えることが当たり前だった」という経験をしてきた人にとっては
自分を責めることは、これまで生きてきた環境や経験によって身についた、
“生き延びるための術”だったのです。
けれど、大人になった今、もうその方法を手放しても大丈夫です。
失敗してもいい。
うまくいかない日があってもいい。
がんばれない日があってもいい。
自分を責めなくても、人に受け入れてもらえます。
がんばらなくても、愛されていいんです。
それを心の奥から感じられるようになると、生きるのが少しずつラクになっていきます。

「一人で抱えこまない」ことから、心の軽さは始まる
「どうして私はいつも自分を責めてしまうんだろう?」
そんなふうに悩んでいたり、心が苦しかったりしたら
ひとりで抱えこまず、話してみませんか?
カウンセリングでは、自分責めのパターンを一緒に見つめ、
心のクセをゆるめていくお手伝いをしています。
あなたの思いやりやがんばりを、今度は“自分自身”に向けてあげられるように。
その一歩を、ここから始めてみてくださいね。
まずは、お試しカウンセリングからどうぞ。
安心してお話できる場所でお待ちしています。
