
こんにちは。私の居場所をつくるカウンセラー風美良來(かざみらら)です。
「気持ちの切り替えがうまくできなくて、また同じことでぐるぐる考えてしまう」
「もう終わったことなのに、いつまでも引きずってしまう」
まわりを見れば、みんなもっとサッと気持ちを切り替えているように見えて、
「どうして私は、こんなにクヨクヨしてしまうんだろう」と、
つい自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
そんな自分に嫌気がさして、
「もっとサッと気持ちを切り替えられる人になりたいのに」と、
また自己嫌悪に陥ってしまう――。
そんな経験はありませんか?
私もよくそんな状態になって、なかなか抜け出せずに悩んでいた一人です。
今回は、その気持ちの”切り替えずらさ”の背景にあるものをお伝えしますね。
気持ちの切り替えが早い人と遅い人の違い
気持ちの切り替えが早い人は、
出来事によって感じた感情を一度しっかり受け止め、
「これはこれ」と自分の中で納得し、次に進む力を持っています。
一方、切り替えが遅くなってしまう人は、
自分の気持ちを「感じきる」前に、
無理やりふたをしたり、否定したりしてしまいがちです。
そうすると、気持ちは解消されず、
頭の中で何度も同じ出来事を再生し、抜け出せなくなってしまうことがあります。
この違いは、「心の強さ」や「性格の良し悪し」ではないのです。

敏感さや生育歴が影響していることも
HSP(繊細な気質を持つ人)や、アダルトチルドレン傾向のある方は、
他人の感情や反応にとても敏感です。
相手のちょっとした表情の変化やトーンの違いにも気づき、
「今の反応はどういう意味だったのだろう」と、
つい深読みしてしまうことも多いでしょう。
また、幼少期に「感情を表に出すことを許されなかった」
「常にいい子でいることを求められていた」といった経験があると、
感情の扱い方そのものが分からなくなってしまうこともあります。
その結果、心の中に湧き上がった感情をうまく消化できず、
いつまでも引きずってしまうということが起こりやすくなるのです。
切り替えができないのは、ダメなことじゃない
まずお伝えしたいのは、
気持ちの切り替えが遅いからといって、
あなたが未熟だとか、弱いわけではないということです。
これまでの人生で、感情を抑え込んだり、
空気を読みすぎて自分の本音を後回しにしてきたり、
と、一生懸命に周囲に合わせてきた結果、
“気持ちをため込んでしまうこと”がクセとして身についてしまっただけなのです。
大切なのは、そのクセに気づき、
「今の私は、すぐに切り替えられなくても大丈夫」と、
少しずつ自分を許していくことなのです。
気持ちを整理するには、安心して話せる場が必要
気持ちの切り替えは、ひとりで何とかしようとすると
かえって難しくなることがあります。
なぜなら、自分の中にある思いや感情に、
長いあいだ気付いてあげられられなかった背景があるからです。
今まで、いろんな場面で“自分の感情より周り”を優先して、
頑張って生きてきたからこそ、難しくなってしまうのです。
そんなときに大切なのは、
「否定されない場所」「安心して話せる相手」の存在です。
安心できる関係性の中で、
自分の感情を少しずつ言葉にしていくこと。
それが、心の整理や切り替えの一歩となります。

最後に〜繊細さを否定せず、自分らしく生きるために〜
気持ちの切り替えが難しいのは、あなたが繊細で、真面目に生きてきた証です。
その感じやすさや豊かさは、決して否定するべきものではありません。
ただ、苦しさをひとりで抱える必要はないのです。
もし、「もう少しラクになりたい」「気持ちを切り替える力を取り戻したい」と感じているなら、
一度、カウンセリングという形でお話を聴かせていただけたらと思います。
あなたのこころのペースに寄り添いながら、
少しずつ前に進んでいけるようサポートさせていただきます。
