プロフィール

豊かな自然と大人たちの温かさに見守られた幼少期

 両親、祖父母、弟の6人家族に生まれました。幼少期から周囲の人の感情や環境に敏感で周りの人の感情を無意識に拾って行動する「いい子」ではあったが、自然豊かな場所で周囲の大人たちに温かく見守られながら育ちました。

いじめられて辛かった小学校時代

 小学生の頃、いじめに遭い辛い日々を過ごしました。言葉や行動の些細なことに上げ足を取られ、容姿を批判され、からかわれ、否定され、、、ということが続くうちに、それまでは活発で物おじしない子供だったが、自分が嫌な思いをしたくない、との思いが強くなり、自分の行動や気持ちを抑えるようになっていきました。親が様子がおかしいことに気付き、担任に相談したけれど、いじめはエスカレートしていきました。私は辛い時に助けてもらえない、との思いが強くなり、辛いとか助けてが言えなくなりました。

 いじめられないように、付け入れられるスキがない完璧な自分になれなければと思うようになりました。放課後はいじめっ子に遭いたくないがために、学校の図書室で暗くなるまで本を読んで過ごしてから下校するようになりました。辛い日々ではありましたが、ここで学校を休んだり自殺したりしたら、いじめっ子たちの思うツボだ、それだけは嫌だ、と思い何とか学校に通っていました。

居心地が良くなかった中学時代

 中学生になりあからさまにいじめられることはなくなって、勉強や部活動の陸上競技には真面目に取り組んでいましたが、学校は居心地のいい場所ではなく同級生にも心を開けず、友達と遊んだりすることも少なくて一人で過ごすことが多かったのでした。

 高校時代~不登校と罪悪感

 高校生になり環境が変わり、自分なりに頑張っていたのですが勉強や部活動のプレッシャーが大きくなりました。慢性的な胃の痛み、過呼吸の発作、疲れているのに眠れないなどの症状が出始めました。悩みはあるけれど、感情を抑えすぎていたために言語化もできず、誰かに相談するという発想もなく過ごす毎日でした。二年生の春、もうダメ、疲れた、頑張れない、何もしたくない、と学校へ行けなくなりました。学校へ行かなければ、、、と思っても体も心もついていかず、そんな自分に歯がゆさ、悔しさや焦りを感じて自信もなくなり、ますます学校へ行けなくなってしまいました。周囲の大人はいろいろとアドバイスしてくれましたが、それすらも重荷でますます心を閉ざしてしまいました。

 このころ初めて精神科を受診しましが、自分から状況を変えたい何とかしたいというエネルギーはなく、状態が良くなることもありませんでした。学校へ行けないということは治療しなければいけないことなのか、、、とも感じて罪悪感を持ちました。その後通信制高校へ転校し、毎日登校しなければいけないというプレッシャーがなくなったため卒業まで落ち着いて過ごすことはできたのですが、親が望むようないい子ではなくなった自分、一般的なレールから外れてしまった自分、人ができることができない自分ということに対して強い罪悪感と自責にとらわれていきました。人の感情に敏感で必要以上に感じすぎ、自分の中に取り込みやすくて些細なことに傷付き、動揺して疲れ過ぎてしまうことに気付き始めたのもこの頃です。

社会人~悪循環にはまって不安で苦しい日々

 社会に出てからも自己肯定感が低く、真面目に努力するけれどそれは自信のなさからで、自分も人も信じられず、仕事を始める→仕事ができない人と思われたくないから頑張って仕事をする→精神的にも体力的にも無理をする→ストレスを溜めまくる→苦しい、辛い、助けてが言えない→精神的にパンクして体調を崩す→仕事を辞める→自信を無くして自分を責めて更に精神状態悪化→対人と外の世界に対する恐怖と不安で引きこもり、の悪循環を何度も繰り返していました。自分のことが大嫌いで周りの目を気にしすぎ、生き辛く、苦しく、孤独で先が見えない不安で親との関係も悪くなり、何の希望も持てない毎日で、私の居場所なんてどこにもないと思っていました。

どうにもならなくなって精神科受診、カウンセリングを受ける

 ある時、仕事も恋愛もうまくいかず鬱状態になり、何もしないのに涙が止まらなくなって精神科を受診しました。そこで初めてカウンセリングを受けました。ほとんど言葉も出せずに泣いてばかりでしたが、そんなボロボロな私の話でも聞いてもらえたこと、泣いていても、上手く話せなくても、嫌な自分になっていても、否定されたり、嫌われたりしない、という経験を通して、今まで感じたことのない安心を感じました。人の話はよく聞いてきたけれど、自分の話や気持ちをしっかりと聴いてもらえた経験がほとんどなかった私にはとても大きな経験でした。カウンセリングと投薬で徐々に回復してきていましたが、担当のカウンセラーが退職することになり、これからどうしようと思いましたが、最後に「お幸せに」と言葉をかけられました。その一言で、そんなことを考えたこともなかった私が、「私は幸せになってもいいんだ、幸せになろう」と、自分に許可が出せたように思います。そこからは徐々に通院以外の外出や家族以外の人と関わることもできるようになっていきました。

コーチングを受けて自分の変化を実感する

 さらに何をしたら良いかと思っていたところでコーチングと出会いました。「やってみたい!」と思ったけれど、お金もないしどうしよう、、、と悩みましたが、以前の私だったら考えられない行動力と実行力を発揮して問題を解決してコーチングを受けられることになりました。カウンセリングでの経験があったからこそ、しっかりと自分と向き合うことができて社会復帰することができました。カウンセリングで安心感を持てたからこそ、コーチングを受けるという、もっと自分の人生を良くしていこうという気持ちが出てきたのだと思います。

 社会復帰してからも、辛いことや苦しいこと悩みや問題はありましたが、自分なりに向き合い、乗り越えてくることができたのはカウンセリングでの経験があったからです。どん底だったあの時にカウンセリングで話を聞いてもらえたことが変わるきっかけでした。

 完璧じゃなくても、泣いてばかりいても、嫌な自分になっていても大丈夫。そんな自分を出せたことが私にとっては大きな一歩だったんだ、と思えるようになりました。カウンセリングを受けていなかったら、どこかの時点で人生終わりにしていたと思います。何とかしなければ、、、とあの時勇気を出して本当に良かった。

苦しかった時代は、神経を張り詰めすぎて常に緊張していたために休日になると熱を出したり、疲れ果てて何をする気力もなく寝込んでいたのに、元気になってからは遊びに行ったり興味あることを学ぶために遠方まで出かけていくまでになりました。そんな中で苦しかったときに助けてもらったカウンセリングを私もやりたい!かつての私のように辛い思いをしている人の助けになりたい!という思いが芽生えました。

自分に優しくできる人を増やしたいという思い

 かつての私は、周りの人の感情や環境に敏感で、疲れすぎて、自分に自信がなくて不安で自分を責めてばかりで、自分にも周りにも厳しくて、辛くて苦しい毎日を過ごしていました。そんな毎日から抜け出すきっかけをくれたのがカウンセリングです。まずは自分の心と体に優しくすることでいろいろなことが変わっていきました。

 グルグル考え、自分を責めて思い悩む時間を短くして、自分の心と体を大切にできるようになる。自分に優しくできるようになる。自分の居場所ができた安心感の中で、楽しみや幸せを感じながら充実した時間を過ごせる。そんな人を増やすお手伝いをしたいと思いカウンセラーになりました。